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長期投資の基本

▼ 長期投資と短期投資って?

株式投資といっても、皆さんがとられる投資方法は様々です。簡単なところから説明すれば購入した銘柄を1年〜数年間も保有する「長期投資」から1日から数日で売買する「短期投資」があります。バリュー株投資は「長期保有」を前提とした長期投資であり、ながーく保有しているのがあたりまえです。企業の本質的価値が100万円あるのに、株価は50万円で売られている。ゆっくりと100万円に戻るまで保有する。そんな印象の投資方法です。 バリュー株投資。つまり長期投資の利点としては毎日、毎日株価を見てせっせと考え事をしなくて良い点です。極端な話をすれば一度購入してからは1ヶ月に一度株価をチェックする程度のことでもいいのです。 つまり短期投資に比べ時間的な拘束が大変少なくすみます。昼間の時間的な拘束が強いサラリーマンの方が株式投資をされるのであれば長期投資はまさに、うってつけの投資方法ではないでしょうか。

▼ テクニカル投資とファンダメンタル投資

ファンダメンタル投資とは、企業の業績や資産状況を分析して投資する投資方法です。例えば有価証券報告書などで数年間の業績を確認して購入します。テクニカル投資とは「ローソク足」や「移動平均線」といったチャートを利用して売買の選択をします。 生粋のバリュー投資家であれば使っているのはファンダメンタル一本です。有価証券報告書を確認して企業の本質的価値を弾き出し、現在の株価とてらしあわせることで価値と株価の差を追っていきます。株価50で本質的価値が100だったとき「いづれ株価は100に収束するであろう」との判断から購入を始めます。たとえチャートの形がどんな形をしていようが気にすることはありません。 銘柄選択を行うときに使用しているのは「有価証券報告書」「インターネット」の2つで足りています。気になった銘柄があれば有価証券報告書を読んで業績と資産状況を確認し、ネットを利用して、その会社の評判や表にはでてこない裏事情をチェックするだけです。 バリュー株投資を考えたとき良書を読破し、投資方法を勉強し身につけるまでは相当な時間がかかりますが1回覚えてしまえば後の時間的拘束は皆無にひとしいです。毎日ネットにへばりついて株価をチェックする必要はありません。長い期間の保有が前提ですから一度銘柄を選択して購入してしまえばデイトレードのように「今日はどの銘柄を買おうか」と迷うこともありません。 バリュー株投資は時間のない方の味方です。昼間は株のことに心奪われることもなく仕事に専念できます。

▼ バリュー株投資の種類

長期投資。 ファンダメンタル投資。 これがバリュー株投資の特徴であることは上の文章で述べました。ただバリュー株投資といっても、実はそのなかはいろいろな投資法がさらに存在しています。ウォーレンバフェット。ウォルターシュロス。チャーリーマンガー。ポールソンキン。著名なバリュー投資家はこの他にも多数いますが、銘柄判断にまでいきつく考え方は人それぞれです。

3つ4つと少ない銘柄に集中的投資するもの。100以上の銘柄を保有するもの。 あらゆる国の株式を買うもの。 大型株を好むもの。 小型株を好むもの。 成長銘柄を好むもの。 現金がありあまっている企業を好むもの。 同じバリュー投資でもこれだけの趣向があります。こんな風にバリュー株投資は単純なんですが、以外にも複雑だったりします。 ただいろいろな投資の考え方があるその中で。本質はしっかり皆さん守られています。それは「価値」に比べて「価格」が絶対的に割安なものを買うということです。

▼ バフェットとバリュー株投資

ビルゲイツに次ぐ世界の資産家ウォーレン・バフェット。バリュー株投資を行う上で必ず出てくる名前といっても良いでしょう。 バフェットに影響を与えたのは「90%がベンジャミングレアムで、10%がフィッシャー」 と自身でも話しています。当初はバフェットも資産的な割安株に手を出しているわけですが、その後には新たな投資手法を確立し企業の成長性を考えた「グロース株」投資に焦点をあわせていきます。成長株といっても基本的な概念は「割安」であることには変わりません。単純にいえばグロース株投資というのは成長も見込めてPERも低い銘柄を探していくわけです。 バフェットもグレアムと同じで「未来は予想できない」という前提に立って銘柄選択をしています。成長を予想するのに未来はわからないというのは矛盾しているようにも思えますが「たとえ予想したところで当たらないのだから無駄」なわけです。 ただ企業の価値を図るひとつの指標としてバフェットは「事業資質」の要素を上げています。参入障壁のあるサービスを提供している会社、運転資金が少なくてすむ会社。消費者を独占できてサービスが陳腐化しない企業は良い事業資質といえます。「未来は予想できない」という前提にたっていながらも、現在の割安度と良い事業資質が絡んだ場合。購入しうる銘柄になるということになります。 「バフェットの銘柄選択術」はバフェット本のなかでも特に読みやすく、最初に読むにはもってこいの書籍です。きっと事業資質の理解もこの本1冊よめばこと足ります。 バフェットは10年間コカコーラを保有し続けていて、その間に株価は10倍にまで膨れ上がったと言われています。保有していた10年間のなかではかなり株価が下がっていたときもありましたが売却することなく持ち続けていたわけです。「バイ&ホールド」。買ったらずっと保有している。これこそが長期投資の醍醐味です。短期投資と違いほったらかしにしていても問題ありません。 「短期的に見ると株価は人気投票の場でしかないが、長期的に見ると株価は企業の本質的な価値に反映する」 本質的価値よりもぐっと値を下げている銘柄を購入し長期的に保有することで、株価はいずれ上がり、本当の値段に戻るわけです。 PER PBR ROE EPS これらは企業の本質的価値を図る一つの指標です。バリュー株投資やグロース株投資を実践していくのであえば、このような各指標を覚えることは大切なことになってきます。バリュー株投資。 それはもの凄い単純で。もの凄い奥深いもの。 この投資法を極めるにあたってまず覚えるべきことは1点。何度も繰り返していますが「安全域」=つまりはどんな銘柄でも割安なときに購入せよ。ということです。この原則さえ守っていれば、大きく道を踏み外すことはないでしょう。 1.ルールを決めて 2.1のルールを守る。 最初の1歩はそれだけで充分です。

 

▼ PERと株 

−企業の本質的価値を求める 、ここから実戦的な説明に入ります。 株価が適正価格と比べて割高なのか割安なのか? これがバリュー株投資を行ううえでの重要なタームになります。 株式投資でやるべきことは適正価格と比べて割安な会社を探すだけです。 1万円が適正価格のところ3000円や4000円で買える株を探すだけです。割安になっている株でかつ、財務体質とビジネスモデルが強固な企業に投資を すればいずれ株価は適正価値に戻り、私達には収益が発生するのです。 この投資方法について詳しく知りたい方はグレアムやバフェットの著書を読んでください。 それぐらいの努力は必要です。 「ウォール街で勝つ方法」では各種の検証がされていますが 過去40年で 低PER銘柄(=割安株)のリターンと 高PER銘柄(=割高株)のリターンを比べると 低PER銘柄(割安株)のリターンがより大きいことが検証されています。 「PERって何?」 まず、皆さんはこう思うはずです。 PERとは株価収益率とも言います。 株価が1000円で1株当りの利益が100円であれば PER=10倍になります。 1株当りの利益が500円であれば PER=2倍になります。 1株当りで利益1000円も稼いでいるのに 株価が1000円であれば PER=1倍になります。 PERが低ければ低いほど割安であると言えます。 説明を省きますが PERが低いものを選ぶだけで結構なリターンが見込めるということです。 ただ単純に低PER銘柄を10個選んで購入したらいけません。 低PER銘柄には倒産の危機を持った企業が多いからです。 (しかしそれでも高PERよりリターンが高い) PERだけではなく、ROE・PBR・財務体質・事業資質など 総合的に検証し銘柄を選択する必要があるのです。 そこから財務状態や事業資質を考察し、よりよい銘柄を切り分けていくのです。 そしてROEやPBRの指標も混じり合わせて検索します。 そうすると優良企業なのに何故か割安値段で放置されている 銘柄を発見することができます。 「毎年利益伸ばしていて、利益率も高く、借金もなく、資産たくさんあって 競争企業も少なそうなのにPER低い!」 なんて銘柄があれば買いです。 数年後の株価に期待が持てるでしょう。

▼ PERとは?

では、どうやって割安株を見つけるのか? ビジネスモデルの強固さを判断するのか? 選別の第一歩目としてPERとPBRを使用します 指標は他にも沢山ありますが代表的なものとしてこの2つを挙げておきます。 PERとPBRは適正価格であるかどうかを判断する尺度として有名です。 株を始めるのならば専門用語を覚えることは必須です。 PER(株価収益率)=株価÷1株あたりの予想純利益 一株あたりの予想純利益というのは、予想純利益を 発行株式数で割ったものです。 現在日本では、このPERが20倍程度近辺にあるならその株式は適正だといわれています。30倍を超えると割高です。タイSET市場では平均値で10倍を下回る割安状態にあります。中には4倍以下という銘柄もあるので割安投資対象銘柄は数多く存在します。

▼ PBRとは?

PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたりの純資産 一株あたりの純資産というのは、資産から負債を差し引いたものを発行株式数で割ったものですね。上の計算方法で出された数字が 1以上なら、割高 1より低ければ、割安 であると、考えられています。 繰り返し言いますが 過去の統計によって割安株が割高株よりもリターンが高いことが証明されています。 それが意味していることは割安株を見つけ出して買えば、収益が上がるということです。

▼ ROE・ROE 

陳腐化しないビジネスモデル 割安株を見つけるための指標となるPER・PBRの説明に続き、堅実なビジネスモデルである企業を見つけるための指標を説明します。 あくまでも、これらの指標は補佐的な役割です。

▼ ROEとは?

ROEは「株主資本利益率」ともいいます。 要はどれだけ効率よく儲けているのかを表す指標です。これは自分の勝手な好みですが日本企業だったらROEが「15」あれば嬉しいところです。 ROE=当期利益÷株主資本×100(%) こんなものを数式をパッと載せても一発でわかる人はいないと思いますがこれが計算方法です。土地や株式の売却で一時的に利益が上昇すると、その年だけROEが上昇することが起こりうります。EPSなど他の指標でもそうですが、確認するのであれば複数年の推移を見る癖をつけましょう。

▼ EPSとは?

1株当たりの利益。 SETのHPを見れば簡単に確認することが出来ます。EPSは発行済み株式数をもとに計算するので、その年度にどれだけの発行株式があるのかしっかり確認しないといけません。

▼ 財務分析のポイント

財務分析をするには有価証券報告書を見ます。見るべきところは沢山ありますが、一番の見所として「現金をいくらもっているか」「負債はどのくらいあるのか」というところでしょう。土地などの資産は、実際に幾らの価値がついているのか素人には判断がつきませんが、現金は確実に換金できる資産ですのでわかります。 そのため一番確実なのが現金なので、確実に資産と判断できる「現金」から見ていきます。極論では、現金の保有が時価総額(株価×発行株数)を超えていれば資産的に割安株と判断されます。

また借金をどれぐらいしているかによって企業の体質がわかります。成長株といわれる新興企業は借金をしている割合が高いところが多いです。その分事業の拡大につとめ利益やEPSがどんどん上がっていきます。PBE(1を下回れば資産的に割安株)でスクリーニングしてもこういった企業はなかなかひっかかりません。 反対に成熟産業で成長に陰りが見え始めている企業は、いままでの高業績から現金を沢山保有している場合が多いです。資産的な割安株になりうる銘柄は、こういった成熟産業・成熟企業である可能性が高くなります。PERも低く、PBRも低い企業がこのカテゴリーに入ります。 こうして「現金」になりうる資産(換金率が不透明な土地などは省く)と「借金」の割合を有価証券報告書から読み取ることができれば財務分析の一段階目はOKです。大体の把握は、この時点でも可能になるでしょう。 まとめ 要は確実な資産としての現金と借金の割合を知れってことです。

 

▼ グロース株&バリュー株

バリュー株、バリュー株と騒いでいますがバリューとはつまり「価値」を意味します。本質的価値が100のところに40で売っている銘柄を発見して投資する。 価値を求める投資法です。これをもっと突っ込んで考えるとまず2つに分けることが出来ます。グロース株とバリュー株です。

■グロース株

これは日本語で説明すれば成長株となります。会社が出来てて5年10年と若い企業がこう呼ばれることが多いです。利益が毎年成長しているかた成長株(グロース株)と呼ばれるわけです。こういった企業はEPSなんかも毎年上がっていますから人気があってPERが割高な場合が多いです。そのためグロース株であってもPERを低いものを探していきます。成長企業の場合はPBRは高めになっている可能性が高いです、資産的にみれば割安ではないわけです。この兼ね合いを判断するのが銘柄を決める自分達の役割になります。

■バリュ−株

資産的な割安度を表す名称が一般的にバリュー株と呼ばれているものになります。10億円の資産があるのに時価総額(株を100%買い占めの料金)が5億円なわけです。熟成した会社で現金を貯めこんでいる企業などに良く存在します。 こういった企業は地味で目立たないため割安に放置されていることがあり、その市場の歪みを利益に変える投資方法になります。

 

▼ 株をスクリーニング

−割安株を探すまでに− @割安株をスクリーニングする。 SET株式市場には478銘柄もあります。従ってこれから1つ1つ選定していたのでは時間がかかってしまいます。

【PER8倍以下】【ROE20%以上】 など、割安である銘柄を数十銘柄まで絞り込みましょう。 ここで必要なのはPER、PBRがどのような意味を持っているのか? ROEの数値をどの程度で入力すればよいのか?ということです。 バリュー株サイトを回れば、入力すべき数値はだいたい判断できます。 とはいえ、各指標がどのような役割を持っているのかを理解していないと 後々苦しむことになります。 勝ちたいのならば自分の時間に投資して、これらの指標の意味を理解しましょう! 私はこの段階までに達するまで半年間、株式投資の勉強をしました。 あらゆるサイトを回り、書籍を読破しました。 読むことなしに理解できることではないからです。

A各銘柄の有価証券報告書を調べる 各指標を使って割安となっている銘柄を絞り込んだあとはその割安が意味するのは倒産の危機を持ったものなのか? 経営状態は良好なのに一時的な不人気での割安なのか? これらを切り分けしていく必要があります。 倒産するような企業を買っても、損するので要注意です。 調べる項目としては ・利益はここ10年伸びているか ・一株当たり収益率がここ数年伸びているか ・借金はどのくらいあるのか そういったものを調べていきます。 利益と資産状況が良好であるにも関わらずスクリーニングに 引っかかるようであれば。「買い」銘柄の候補に入れてもいいでしょう。 バフェットは 「経営の良好な企業でも決算が赤字になることがある」 「そして、その時こそ割安となり買いの機会になりうる」 と著書でも言っています。 もちろん、その赤字(不況)に耐えて逆境を跳ね返す企業であることが 大切な要素であるとも言っています。これについては後述します。

B自社株買いとストックオプション スクリーニング&財務状況をクリアした段階で 次の切り分けを行います。 それは「経営陣が株主に対してどのような意識を持っているか?」ということです。 割安な状態で自社株買いを行うと株価の上昇につながります。 またストックオプションの乱発は、株の希薄化につながり株価下落につながります。 有価証券報告書やホームページで自社株やストックオプションについて 調べることはとっても大切です。 自社株買いを毎年行っている企業はより割安な銘柄といえます。

C事業資質 バフェットは高収益事業で独占的余地のある企業をたいへん好みました。 例えば新聞社。 新聞社が使用する輪転機は数年利用できます。 経営を持続させるための新規投資は比較的少ない事業の部類に入ります。 そして新聞はキヨスクに必ず置いてありますよね? 新聞がこの市場から消え去るリスクは限りなく薄いです。 そして新聞社の利益率っていうのはかなり高いです。 つまり何が言いたいかといえば 「スクリーニング」も「財務状況」も「経営方針」もクリアした銘柄が2つあって 1つは新聞社のような高収益で独占的余地のある企業 1つはネットサービス会社のような高収益で勢いついているが競争の激しい企業 であれば新聞社を選びなさいということです。 長期投資の視点で考えた時。 継続的に利益があがっていきそうな企業をえらぶことがリターンの増加に つながるからです。勢いがあるからといって4、5年後にどうなっているか わからないような事業に投資をするなということです。

▼ 投資基準

―基準― ・PERが8倍以下のもの ・PBRが1倍以下のもの ・ビジネスモデルがしっかりしているもの PERとPBRというのは割安株を発見するのに代表的な指針だと考えますが、あくまでも1つの大きな指針にしか過ぎません。実際には、もっと複数の入り混じった要素を絡めて判断する予定です。

―購入の前には― ・実際にその企業のサービスに触れてみて自分がどう感じるか ・そのビジネスに関する書籍を読み,見識を深める

―購入後には― ・ニュース等、あまり生活に支障をきたさないレベルで情報集め ・PERが割高(12倍)になったら売却 ・他に優良投資先が見つかれば鞍替え ・相当なことがないかぎり損切はしない(短期投資は別)